セットに伊原剛志さんが登場しました。
きゃー、素敵です!
足が長い~。とてもかっこいいです。
もっと近くで見たいけれど、静かな夜のシーンの雰囲気をこわしそうで動けない…。
これは、雪枝と悟志の電話のシーンでした。
ドラマの中でよくあるでしょう?
片方だけ映っていて、片方は電話の声だけで、時々それが切り替わって。
普通は、片方の声を先に録音してしまって、もう片方はそれを聞きながら電話の演技をするそうです。
だから最初に話すほうは、ひとりで相手の返事もなしに話すわけで、それはとてもむずかしいことだと思います。
ところが今回は、実際にふたりは電話で話して、ふたりの声も映像も同時に収録するのだそうです。
これはとても珍しいこと、とのことでした。
私たちは、悟志のセットのほうを見ていました。
間接照明で照らされた自室のベッドに座り、悟志が雪枝と電話で話します。
同じスタジオの中にある、ちょっと離れたオフィスのセットから雪枝の声がかすかに聞こえました。
悟志には、実際に電話の中から雪枝の声が聞こえているのです。
本当に電話をするように会話をして、それを撮影しているのでした。
一人暮らしのお部屋をこっそり覗いているような、ちょっと後ろめたいような感じ。
でもロマンチックで素敵なムードにみんなうっとり。
最初に見た「鳥しん」のときより、スタッフの数が少ないようでした。
静かなシーンやラブシーン、緊迫したシーンのときには、雰囲気作りのため、また俳優さんを気遣って、最小限の数のスタッフで撮影を進めるということでした。
手順どおりのドライ、カメリハ、ランスルー。
見ているうちに、私も台詞を覚えてしまいました。
あ、伊原さんが間違えた!「そこ、○○です」と直しが入ります。
クールな悟志のNGシーンを見てしまって、ちょっと得した気分(ごめんなさい!)。
はにかんだ顔がかわいかったです。
でも気持ちを切り替えてクールな表情に戻り、次は見事に会話がつながりました。
台詞を少しだけ聞いて、よけいに今後の展開が楽しみに!
テレビではどんなかんじに映っているのかな。
素敵な伊原さんを見て、ふわふわとはしゃいだ気持ちでスタジオを出ました。
長い時間、一緒に過ごしていた見学仲間たちとは仲よくなってきました。
ブログの話からココの話になり、隣の席の方もオカメインコを飼っていたことがあるとかで、オカメのかわいさについて話したりもしました。
あぁ、楽しかったね!
記者室に戻り、時計を見ると、もう10時近いのでした。
すっかり遅くなってしまいました。
記者室に貼ってあるバスの時刻表を見ると、もうあまり本数もありません。
次のバスは10時20分です。
比較的家が近い私を残し、もっと遠くから電車で来られているほかの4人の方は、タクシーを呼んで帰られることになりました。
最初からずっとお世話になっていた竹内さん、廣野さんに送られて、みんなはエレベーターへ。
私はひとり残された記者室で、置いてあった台本をちょっとめくってみたり(ドキドキ!)、また自動販売機で買ってきた飲み物をゆっくり飲んだりしていました。
4人の方を見送って帰って来られた竹内さん、廣野さん、清水さんと少しお話しをしました。
今夜、まだこれからも撮影は続くそうです。
「時間がよかったら、見学してもいいですけれど…」と言われ、「大丈夫です!」と言いたいところでしたが、やはりそれは遠慮することに。
スタジオでの撮影は一応12時まで、と言うことになっているそうです。
「そんな時間になって、それから帰られるのですか!」と聞くと、竹内さんは「このあと、今日の写真をチェックして整理して、みなさんにメールを書いて…」とおっしゃってました。
「大変ですねぇ」(若い女性なのにそんな遅くまで!)と言うと、「仕事ですから」と笑っていらっしゃいました。
「みなさんが料理をしたり掃除をしたり、家事をするのと同じことですよ」と清水さんもおっしゃいました。
う~ん、まぁ、そう言えばそうか。
でも遅くまでこんなところで…ほんとにお疲れさまです。
スタッフも、今スタジオにいるたくさんの俳優さんたちも、深夜までお疲れさまです。
その11に続く…