いよいよお迎え当日。
オカメインコがやってくる。
昨日買ったお菓子の箱と、もうずっと前から用意していたキャリーケースを持って
夫と一緒に家を出た。
Aヶ谷駅で、母の車に拾ってもらい、HINEの家まで送ってもらった。
同行者は、動物好きで好奇心いっぱいの妹、5歳の姪、4歳の甥。
大勢になってしまった。
大通りまで迎えに出てくれたHINEを見つけて、みんなは車を降り、
オカメインコたちが待つ家まで歩いて行った。
わくわくドキドキ。
玄関のドアが開いて、奥さまのMAIさんに出迎えられ、リビングに入った。
すぐ右手の窓側に、オカメインコのケージが並んでいた。
さっと目を走らせ、一番右の一番小さなケージの中の子がココだとわかった。
初めてのご対面。
「こんにちは。」と言うと、ケージの奥で粟穂をかじっていたココは
ぴょこっと冠羽を立てて、ケージの前までやってきた。
「はじめまして!」
これから長い年月を一緒に暮らすココとの、これが最初の瞬間。
「やっと会えたね。これからどうぞよろしくね。」
HINEとMAIさんと4歳の坊やは、ほかに6羽のオカメインコと暮らしていた。
ココの両親であるキョロちゃん&ペコちゃん夫婦。
ココのお姉さん夫婦のソフィ(かめこ)ちゃん&ポコちゃん。
そしてもう一組の夫婦、アンドレくん&ヒヨちゃん。
みんな仲よし夫婦だった。
中でもキョロちゃん&ペコちゃんは、何回も巣引きをしているベテラン夫婦だ。
左がココのお父さんのキョロちゃん(ノーマル/lu)
右がお母さんのペコちゃん(ホワイトフェイスパール/pd)
左がお義兄さんのポコちゃん、右がココのお姉さんのソフィちゃん
左がアンドレくん、右が奥さんのヒヨちゃん
このあと、ココとヒヨちゃんをケージから出してもらった。
どちらの子も「なでて?」と頭を下げてきて感激!
オカメインコってフレンドリーなんだなぁ。
ココは最初に妹の手にとまり、そして私の手に渡された。
私とココが一緒の初めての写真。
ちょっとココちゃん、緊張しているみたい。
そして、MAIさんに餌のこと、環境のことなど話を聞いた。
餌はキクスイの「オカメ・ラブバード専科(赤)」、そして粟穂が大好き。
青菜は小松菜やニンジンの皮が好きらしい。
ひまわりの種はオデブになっちゃうから1日に数粒だけ。
それとボレー粉は、鳩用のプラスリンと言うものを与えていると言う。
なんだか専門的ですごい…。
MAIさんは、本当にプロのようにすごかった!
ココの前の年の巣引き日誌を見せていただいたのだけれど、
そのまま本にして発行できそうだ。
ヒナが孵化するときの連続写真もあった。
感動して、デジカメにページを納めていたら、その日誌をくださった。
キョロちゃん、ペコちゃんのプロフィールや、餌のことも書いてあって参考になりそう。
ゆっくり読むのが楽しみ♪
私たち夫婦も妹も、鳥好きの甥たちもいっぱいオカメインコと触れ合った。
おいしい紅茶をおかわりして、そして失礼することにした。
ココに、両親や兄弟、仲間たちとお別れをさせ(わかっているのかいないのか)
持ってきた緑色のケースに入れた。
おみやげは、MAIさんの巣引き日誌と、それと出生証明書。
それからココが生まれた卵の殻!
小さい小さいかわいいきれいな卵の殻だ。
「へその緒のようなものだから」とMAIさんが言った。
ほんとにそうだ。
こんな小さいところから生まれたのかと思うと、胸がキュン。
大切にバッグにしまいこんだ。
ココちゃんは、初めて生まれた家を出た。
さあ、一緒におうちに帰ろう。
…とその前に、私の実家へ。
母の誕生日のお祝いがあるのだった。
ココちゃんは、ケースに入ったままお祝いの席に参加した。
家族そろっての記念写真にも、ちゃんと一緒に写った。
本当にいい記念になった。
そして夜遅く、義弟の車に送られて家に着いた。
ココちゃん、長い間、狭いケースの中でごめんね。
でも元気そうに飛び出してきた。
私の手のひらで、人見知りもせずにポリポリと餌を食べた。
夫と一緒にオカメインコの本を読んでいた。
そして…。
ちょっと小さいかごだけれどごめんね。
トトちゃんやべべちゃんが住んでいた思い出のかごでおやすみなさい。
今日はお疲れさまでした。
ぐっすり眠ってね。