3月8日(月)
前日の凍える寒さのせいか、目が覚めたら風邪をひいているように感じました。
喉の痛み、頭の重さ、微熱…。
薬を飲んで、もう一度布団をかぶって10時くらいまで寝てしまいました。
今日は出かける予定があるので、何としてでも治さねば。
そんな朝10時のココです。
体重は101g。 昨日の飲水量は12g。
体重の20%までは大丈夫、とヒゲ先生がおっしゃっていましたが、
それでもやっぱりオカメインコにしては多い飲水量です。
もう少し様子を見て、多飲多尿が続くようでしたら、病院に連れて行こうと思います。
飲水量は、このようにして量っています。
・同じ大きさ形の水入れを2つ用意して、同じ重さになるように水を入れます。
(デジタル秤のリセット機能を使います)
・ひとつはココのケージ内に、もうひとつ比較用は環境が同じところにセットします。
(蒸発の状態などが同じようになるように)
・ココが、比較用の水を飲まないように注意します。
・翌朝、ケージ内の水入れを秤に乗せて数字を0にリセットし、
次に比較用水入れを乗せて量ります。
・出てきた数字が、ココが飲んだ水の量です。
なんて、わざわざ書くほどの難しいことではないのですが、自分用のメモに。
庭の餌皿にパン粉を置いた直後の様子です。
どこで見ていたのか、私が部屋に入るとすぐにスズメたちが集まってきました。
丸い茶色い頭が並んでいてかわいいです。
レースのカーテンとガラス越しなので、ぼんやりした写真でごめんなさい。
ひなたのスズメを眺めてほっこり気分です。
朝と昼、無理やり休んで薬を飲んで、なんとか夕方には出かけることができました。
新宿で友だちと待ち合わせをして、まずは腹ごしらえです。
ALTAの『
チーズケーキカフェ』で、ごろごろ野菜とカマンベールチーズのカレーと、
ジェラートつきのあったかスフレチーズケーキをいただきました。
サラダやドリンクもついていて、おなかいっぱい大満足のセットでした。
まだまだこれから!の感じの夕暮れ時の新宿です。
友だちと紀伊国屋ホールへ向かいます。
『
トーマの心臓』 萩尾望都・原作。
このお芝居を見に来たのでした。
きっかけは、昨年12月に
友だちと行った『萩尾望都原画展』でした。
ここで、『トーマの心臓』が演劇となって、何度も上演されているのを知りました。
「えー?あのドイツの少年たちを日本人が演じるのなんて…ねぇ?」「無理無理!」
なんて言っていたのですが、展示されていた制服や手紙などの小道具、舞台セットを見ているうちに興味がわいてきました。
近々公演もあるとのこと。
「観に行ってみようか!?」と、友だちがチケットを取ってくれたのでした。
あれから3ヶ月、あっと言う間に当日になりました。
ホールの入口では、ギムナジウム(ドイツの高等中学)の制服を着た美青年たちが
チケットを受け取って「シュロッターベッツへようこそ♪」と出迎えてくれました。
「えぇ!?」と一瞬のけぞりそうになりましたが、悪い気分はしません。
若い男子にはあまり興味のない私ですが、むしろ少し嬉しかったりもしました。
ちなみに「シュロッターベッツ」とは、物語の舞台となるギムナジウムの校名です。
もうここから、耽美な世界へと入っていっているのでした。
ロビーにいるお客はみごとに女性ばかりでした!
少女マンガが原作なのだから、たぶんそうだろうとは思っていたのですが、
またそれとは違った雰囲気でした。
私は何の予備知識もなしに行ったのですが、演じている『
STUDIO LIFE』は
男性ばかりで構成されている劇団で、その劇団としてのファンが多かったようです。
宝塚の逆バージョンと言った感じです。(宝塚もファンは女性が多いですが)
古いほの暗い紀伊国屋ホールのロビーで販売されているグッズやパンフレットも
雰囲気たっぷりのものでした。
売っているのは、もちろん制服を着こなした美少年たちです。
私は公演パンフレットと、『バッカスのお茶会(薔薇の紅茶)』を買いました。
にこやかに渡された袋を受け取った後、友だちに聞きました。
「彼らはどのくらい少年なんでしょうね?」
「さぁ。でも成人はしているはずよ。」…そうよね。
やがて始まった舞台。
シンプルだけれど、描きこまれた美しいセットに、少年たち(!)が登場しました。
ここに来るまでに電車の中でおさらいした原作と同じ言葉が出てきます。
最初は「話し方が芝居がかっている!」なんて思ったものの(実際お芝居だしね)
話が進むにつれて何の違和感も感じなくなり、そこで話したり動いたりしているのは
まさにユーリであり、エーリク、オスカーであり、そこは早春のドイツなのでした。
不思議な3時間でした。
上演の夢から覚めた後、『舎監室のお茶会』と言う名のトークショーがありました。
『舎監室』に住む設定のユーリ役のほかに、初代ユーリやオスカーたちが登場。
打ち明け話や思い出話を繰り広げました。
この劇団もお芝居も全く知らなかった私たちですが、ほかの観客たちは歴代の役者さんやお芝居も知っているのか、いろんなところで笑い声や歓声がわきあがります。
びっくりしたのは、お固い委員長のユーリ役の俳優さんは、なんと97年からこれを演じているとのこと!
13年前から…?ってことは何歳なの?
もう少年にしか(と言うよりユーリにしか)見えません。
俳優さんってすごいです。
舞台のお芝居って深いです。
どちらかと言うと、『トーマの心臓』より『ポーの一族』の方が好きだった私ですが、
『トーマの心臓』の人物や文学性にも惹かれるようになりました。
帰りの電車では、もう一度原作本を読みなおしました。
舞台のお芝居が似合う物語だったんだな…。
『ポーの一族』だったら、きれいな映像の連作ドラマが似合いそうです♪
こちらはやっぱり外国の俳優さんがいいかしら。
いろいろと想像してしまいます。
家に帰ったら、もう11時でした。
鳥たちにはすぐにカバーを掛けて、そのまま寝かせました。
私はもう一度パンフレットを開いて余韻に浸りました。
パンフレットは、お話の中でカギとなる『ルネッサンスとヒューマニズム(Die Renaissance und Der Humanismus)』の本そっくりに作られています。
実際には紙に印刷されたものですが、まるで革表紙の本のようでしょう?
そしてこれを開くと、はらり、と落ちてくる一葉の手紙。
『ぼくは ほぼ半年のあいだ ずっと考え続けていた…』で始まるあの手紙でした。
凝っています。
わからない人、ごめんなさい。。
また、マニアックな日記になってしまって失礼しました。
映画とはまた違って、生身の人が今そこで演じているお芝居もいいものですね~♪
ところで。
10年選手の私のデジカメ、こんなことになってしまいました。
ディスプレイに映る映像が上下逆さまなのです…。
ちゃんと撮れることは撮れるのですが、やりにくいです。
やっぱりそろそろ寿命なのかしら?